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〜かあちゃん、俺こんなもの食いたくないよぉー! 実は私も10数年前まで"家畜向けの抗菌剤"をたくさん売っていました。 仕事や金の為とはいえ、今考えるとトホホとしか申し上げようありません。 【抗菌剤と病気はいたちごっこ】 人間の医療現場でも抗菌薬の乱用が耐性菌の増加を引き起こし「院内感染」 が深刻な社会問題になっている。 家畜や養殖魚の世界でも病気の予防、治療、成長促進などに今や抗菌剤は欠 かせられない物になっている。止めたが最後、今の飼育環境では病気が増大し たり、成長が遅れることは目に見えているからだ。 EUでは既に「治療」から「予防」の原則に動いている。2006年から成長 促進目的の利用を全面禁止する。WHOも以前から「家畜への抗生物質を禁止す る勧告」を出している。 日本はこういう面でEUからは大きく遅れを取っている。 【業界は従来の方法を貫きたい】 業界団体は「生産コストが上がる」→「消費者応分負担」を主張している。 正直、この業界をセールスとして回っていた人間から見ると、飼育環境を改 善して病気を減らす為には衛生的な設備を整えるのが一番良いのだが、ほとん どの畜産家(養殖家)に経済的余裕がないのである。自転車操業という所も多々 見受けられる。 だから、業界サイドの言い分はもっともなのだが問題はこれが食べ物で人の 体に入るということである。だが、今の段階では「人への残留」「耐性菌の発 生」「食べた人から移るか?」などに関しては様々な意見があり、立場的にも 分かれている。 【安全性と経済性、どちらを優先するのか?】 おそらく「安全性」を優先するのなら、それらの設備投資や消毒剤の配布な どある程度、税金を投入しなければいけないだろう。それぞれの畜産家(養殖 家)の裁量に全て委ねると経済的な問題で離職せざろう得ない所も出てくるはず である。 「安全性」と「経済性」のバランスをどうするのか? この辺りは『狂牛病』にも共通するものである。ただ、外国を相手にするの と国内問題では質的には異なる。国内問題は動きが見えるものである。まだ、 "国民の監視"が効く。 【今後の畜産、養殖魚対策】 各自に任せるのではなく、農水省主導でかっちり指導する体制を作る。 何れにしても「抗菌剤の品目と使用時期」をはっきりと打ち出して、それを 遵守させたらどうだろうか?また、これに合わせて少しずつ「抗菌剤」の量を 減らして行くプログラムを組む。 他にも・・・ 〇「ワクチン」があるものに関しては強制的に使用させる。 〇抗菌剤に変わるサプリメントの研究と開発(成長促進含む) 〇消毒剤散布の徹底(農場内外の出入りの時の消毒も) 〇水質検査(水質の悪い所で飼育する家畜[養殖魚])が多い) 〇定期的に衛生に関する抜き打ち検査を行なう。 〇残飯養豚や餌の管理が十分に出来ていないところは徹底指導を施す。 〇抗菌剤の休薬期間(薬剤によって異なる)を本当に真剣に守らせる。 〇薬剤が最低限で済んでいて、生産性も上がっている農場が実在する。 どこが違うのかをきちんと把握する。・・・etc。 国に頼ることはあまり本望ではありませんが、この問題に関しては国レベル で対策しなければ、先に進みません。農水省の皆様はこの辺を鑑み、素早く的 確な対応を心がけるのではなく、即実行して下さい。 そうじゃないと・・・ お子さんが「こんな薬漬けの肉、食いたくねぇよぉ〜」と言ってしまいますよ!
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