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〜豚生産基地・鹿児島、"豚コレラ"の実情 7月に鹿屋市で「豚コレラ」のニュースがあった。その後どうなったのか… 【"豚コレラ"発生事例】 鹿児島県鹿屋市の養豚場少なくとも3軒で"豚コレラ"の抗体陽性豚が多発し たため、3月〜8月の間で約1500頭近くが殺処分された。 ちなみに鹿児島県の肉豚出荷頭数は200万頭を超え、全国の12%を占め、 ダントツの1位。近年ではヘルシーだと評判の「黒豚(バークシャー種)」でも 有名。 【法定伝染病"豚コレラ"】 法定家畜伝染病は全部で[26]ある。この中には報告をしなかったばかりに 廃業や自殺に追い込まれ話題になった農場で起こった「高病原性鳥インフルエ ンザ」も含まれる。 "豚コレラ"は通常イノシシ、豚などとの接触感染によって起こる。しかし、 今回のケースは未承認のワクチン接種が原因と伝えられています。 「なぜ、未承認のワクチンを使用するのか?」 それは1996年(平成8年)から農水省主導で行なわれている『豚コレラ撲 滅体制確立事業』と密接な関連性があると考えられる。 【豚コレラ撲滅体制確立事業とは?】 平成8年から始まった「"豚コレラ"を清浄化しようとする施策」 ○第1段階 ワクチン(弱毒株による生ワクチン)接種の徹底 ↓ ○第2段階 段階的(都道府県毎)にワクチン接種中止 ○第3段階 全国的ワクチン接種中止(平成12年10月を予定) という段階を踏んで良い方向に進んでいたのだが・・・ ワクチンを止め、防疫体制や消毒の徹底などで"豚コレラ"の清浄化を図ろう としていた農水省や都道府県。 だが、実際に養豚業を営む人々の中には不満と不安が溜まっていた。 そんな折、不安から通常ワクチンの接種申請をしている農家では ↓ 「消毒だけで本当に防げるのか?自分の農場で発生したら、許可を出さない 県に対して財産権侵害の裁判を起こすつもりだ」 多くの農家が現在の防疫体制に不信感を持っているのは確かである。 他にも・・・ 「国、県からの情報が農家に伝えられるのが遅い」 許されることではないが、おそらく未承認ワクチンを使用したのもこういう 背景に起因しているものと思われる。 国がこの事業を積極的に推進した理由は次にある。 【早く"豚コレラ"清浄国の仲間入りをしたい】 ○豚コレラ清浄国…米国、カナダ、豪州、ニュージーランド、北欧諸国、英 国、デンマーク、フランス、ベルギー、オランダ、スペ イン、ポルトガル(ワクチンを用いない防疫) ●豚コレラ不清浄国…韓国、メキシコ、日本など少数です(ワクチンを用い た防疫)。 *先進国と呼ばれている国々ではほとんどが"豚コレラ清浄国"に名を連ねてい ます。日本は名を取りたいばかりに先を急いだきらいがあります。この辺は 国連の常任理事国入りに似ているかもしれません。 *国と都道府県はいつもの如く「現場の農家」に対して、対話不足、説明不足 だったのでしょう。施策は分かりますがもうちょっと現場の声も聞きながら 進めた方が良かったのではないかと思います。お偉い先生に現状に則さない 机上の空論を聞いてもダメですよ! 【"コレラ"という名称にドキッとするが!?】 ちょっと注意したいことがあります!! 感染した豚肉を食べても人間に感染する危険性はない。だが「コレラ」とい う名称を聞くだけでも何か食べるのをはばかれる感じはする。しかしちょっと、 区別しなければならないのは、人のコレラは"細菌性疾病"、豚コレラは"ウィル ス性疾病"という事である。 必要以上に"豚コレラ"を恐れる必要は無いと思いますが、あくまでも「法定 家畜伝染病」なので食の安全性から言っても清浄化することに越したことはあ りません。 ただ、農水省の方々に申し上げたいのは 「上ばかりを見るな!地に足をつけて日夜、労働に励んでいる農家の人々と もっと対話をすることを求めます。発生した後の補助金を用意するのは必要 な事ことですが、出来れば、足を運び、話して済むことであればそれがベタ ーだと考えます(あくまでも予防対策中心)」
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