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**ストレスを読み解く1へ 実際に"ストレス"を必要以上に感じず対処する方法や病院に行かざろう得な くなった場合、「どこの科目?」で診療してもらえばよいのかを取り上げる。 【"ストレス"を楽しむ!?】 前号の最後に、うまい対処法は「"ストレス"を楽しむこと」にあるのかもし れないと書いた。だが、実際は、個人差、環境、状況など様々な要因があり、 一概にこれが「楽しむこと=対処法」だとは言い切れない。 だから、次に挙げる対処法は、あくまでも"ほんの一例"であると思う。これ らを「そのまま活用」しても良いし、様々な要因に合わせて、自分なりに工夫 し、「応用」しても結構である。 "ストレス"を強く感じたら、先ずどこに影響を与えるだろうか?どちらかと 言うと、「肉体的な部分」よりも「精神的な部分」の方が、大きいのではない かと推測される。 つまり、"ストレス"を少しでも緩和するためには、この「精神的な部分」の 疲れを癒してやるのが、効果的だと考えられる。相対的と直接的な対処法の両 面から、列挙して行きたい。 ─────────────────────────────────── 01."休息"をうまく取る 先ず、体を休めることが大切である。「心の反射神経」が鈍い時は、ど うしても物事を悲観的に考えてしまう。色々な事情があるだろうが、思 い切って、休息を取らないと、益々"ストレス"の影響が増加する。 02."頭の疲れ"を取る ストレスが溜まってくると良く「脳が疲れた」などの表現が出て来る。 こういう場合、脳のエネルギー源は「ブドウ糖」なので、高たんぱく質 の食事を摂り、*DIT反応を高め、身体や脳の血流を良くする。 *DIT反応…食事後、体温が上昇する反応=食事誘発性体熱産生 (DIT=Diet−Induced Thermogenesis) 03."気疲れ"を取る 通常、人間の体は、ストレスが溜まった時、副腎皮質ホルモンを分泌し て、対処しようとする。このホルモンを生成するためには、「ビタミン C」が必要なので、これを充分に、補給する。 04."神経の疲れ"を取る これは「神経伝達物質の減少」から来る疲れ。神経伝達系が鈍ると、動 作や反応が鈍り、頭の回転が悪くなる。「神経伝達物質」には色々種類 がある。 特に重要なのは「カテコールアミン」。この原料となるのが、"アミノ酸 のチロシン"。食材で言えば、タケノコや魚類にたくさん含まれている。 神経伝達そのものを良くするには、「ビタミンB群(魚類、乳製品など)」 を出来るだけ多く摂取するようにする。 疲労を感じさせる「神経伝達物質」=セロトニン。これは、トリプトフ ァンというアミノ酸から生成される物質。これ自体は、リラックス効果 や誘眠効果を生み出す反面、疲労感ももたらす。 これを防御するには、「*BCAA」というアミノ酸が必要。通常の食 事から、「BCAA」は摂取出来るのだが、同時に、トリプトファンも 含まれているために、量として補うには、良質なサプリメントが必要。 *BCAA…必須アミノ酸であるバリン、ロイシン、イソロイシンの総 称。上記、サプリメントが必要なのは、あくまでも原因が 「セロトニン」と同定されてから、摂取するべき。 05."ギャバ"で疲れを取る 最近、注目されているのがこの物質「ギャバ(GABA:γアミノ酪酸)」 である。漬け物や発芽玄米になど含まれていて、"ストレス緩和"、血圧 を下げる、精神を安定させる、不眠や抑うつの改善などの作用が、確認 されている。 元々、"ギャバ"は、動植物など自然界に広く存在するアミノ酸の一種。 人を始めとする哺乳動物では、脳や脊髄など中枢神経系に多く存在し、 興奮を抑制する神経伝達物質の一つとして、働いている。 興奮系の神経伝達物質に対して、"ギャバ"のような抑制系の神経伝達物 質は、非常に数が少ない。この"ギャバ"を脳まで行き渡らせるには、ち ょっと工夫がいる。 "ギャバ"は、アミノ酸のグルタミン酸から生成される。その時に、ビタ ミンB6(サケ、サバ、サンマ、レバーなど)を必要とするため、これを 補った上で、摂取した方が、"ストレス緩和"の効果が高くなる。 "ストレス緩和"に効果がありということで、食品業界も目を付け、昨年 の11月に、ヤクルトが、トクホ(特定保健用食品)として、"ギャバ"を 含む乳酸菌飲料「*プレティオ」を、"血圧が高めの方"をキャッチフレ ーズとして、発売。 *プレティオ…昨年、発売前にモニターとして、試飲したが、「くせも なく、非常に飲みやすかった」という印象がある。 また、今月中にも、江崎グリコが、通常のチョコレートの25倍以上も "ギャバ"を含む「メンタルバランスチョコレートGABA」を発売予定。 高含有を可能にしたのは、植物性乳酸菌で、発酵生産する素材「ファー マギャバ」と呼ばれる素材である。 06."笑い"で疲れを取る 札幌医大の学生が、卒論で取り上げた課題。昨年10月、札医大の学生 7人を対象に調査。「アンタッチャブル」「笑い飯」などの若手漫才コ ンビのビデオを50分間見て、観賞前後に、"免疫状態"をチェック。 このため、免疫細胞の一つである血液中のリンパ球の一種「NK細胞」 の状況を調べる。一人を除く、全員の「NK細胞」が、鑑賞後に、"活性 化"。これによって、科学的に「免疫機能の向上」が、確認される。 調査人数が足りないことや世代によって少し「笑いのツボ」が違うとい う事は、懸念されるが、「笑ったり、リラックスしたりすること」が、 様々な病気や心の問題に関して、"効果的である"という事は、皆さん自 身が、既に、気付かれていると思う。 07."環境調整"で疲れを取る 実際に"ストレス"の原因になったと思われる「職場環境」や「家庭環境」 などを調整し、"ストレス"を減らすことで、症状は軽減される。 しかし、環境は、自分一人だけで、変えられるモノではなく、直接、"ス トレス"原因に相対することによって、逆に、"ストレス"を増やしてしま う可能性もある。 環境を調整するというよりは、自分の好きなことや趣味などを見つけ出 し、間接的に「気分転換」をした方が、効果が高い。すなわち、自分な りの方法で、"ガス抜き"をすることである。 ─────────────────────────────────── 「上記の対処法を実行しても、症状が一向に良くならない場合は…」 ↓ 【"相談機関"&"医療機関"はどうしたら良いのか?】 自分一人で、対処出来ないと思ったら、どこかに「相談する」しかない。直 接、"医療機関"に行く前に、実は、公的な相談機関が存在する。例えば、各市 町村にある「保健所(保健センター)」、各都道府県に設置されている「精神保 健福祉センター」などが、それに当たる。 これらの施設では、専門の保健師や精神保健相談員などが、「どのように"医 療機関"を選んだら良いか?」「家族として、どう接したら、良いか?」などの 相談に乗ってくれる。予約すれば、面接で相談することが可能。 まぁ、これらの公的機関で相談出来れば良いのだが、「もうその余裕もない」 という方は、直接、"医療機関"に行くことになるだろう。その時に、「どの科 目を選択するか?」を分かっているだろうか。これが、意外と分かりにくい。 ─────────────────────────────────── 「精神科」「神経科」「精神神経科」「神経内科」「心療内科」 紛らわしいこれらの科目を、正確に「区別」することが出来るだろうか?? ■「精神科」「神経科」「精神神経科」 主に、「心の病」を扱う科。いわゆる精神病(分裂病、躁鬱病)を始め、スト レスによるノイローゼ、心身症、不眠症など。 これらは、現代医学では、通常、大脳・神経系における様々な検査(CT、 MRI、脳血管撮影、脳波、SPECT[核医学検査の一つ]、筋電図、血液) 及び、神経学的診察上、明らかな異常を認められないモノ。 ▲「神経内科」 神経系(大脳、小脳、脊髄、末梢神経、筋肉)に炎症、変性、腫瘍、血管障害、 代謝、ホルモンなどの異常により、生ずる病気を扱う。 病気としては、脳卒中(脳梗塞、脳出血、脳塞栓)、脳炎、てんかん、椎間板 ヘルニアなどによる脊髄の障害、パーキンソン病、脳・脊髄腫瘍の診断、多 発性筋炎、筋ジストロフィー症、多発性神経炎 etc…。 ●「心療内科」 ストレスと関連する病気(心身症)を扱う。病気の発症過程に、心理・社会的 要素による「種々のストレス」が深く関与して生じる内科的病気(胃潰瘍、ぜ んそく、狭心症、高血圧症、過敏性大腸症候群など)を治療する。 「精神科」などとの違いは、精神的な問題が、不安などの形で、心理的な心 の面に強く現れれば、"精神科の範疇"であるが、動悸がしたり、お腹の具合 が悪くなったり(下痢、腹痛)、高血圧、ぜんそくなど身体の方(内科的病気) に強く出れば、"心療内科の範疇"であると言える。 だが、厳密に、これらを区別することは、困難であり、実際に"ストレス"に 関する病気であれば、「心療内科」「精神科」「神経科」「精神神経科」を 選択することになると思う。 名前的には「心療内科」が一番、行きやすいかもしれない。最近では、"スト レス"そのものに焦点を当てた「ストレスケア外来」などという患者には、取 っ付きやすい名目を設置している病院もある。 ─────────────────────────────────── 「ちょっと心配なのが、どのくらいお金が掛かるんだろう?」という事 "診療費"に関しては、「健康保険が適用」になる。初回は、おおよそ初診料 や薬代などで、5,000円〜くらい。しかし、"カウンセリング・ルーム"な どは「健康保険の適用外」になってしまい、"全額自己負担"になる。 "カウンセリング・ルーム"の一般的な価格は、1時間当たり6,000円〜 10,000円くらい。これも、人気にある先生や病院などでは、もっと高額 になってしまう。 これらの治療は、長期間(3ヶ月を目処)に渡ることが多く、治療費もかなり の金額になってしまう。この負担を少しでも、軽減するのが、自己負担が治療 費全体の5%で済む「通院医療費公費負担制度(精神保健福祉法第32条)」。 内訳は、公的補助が25%、健康保険が70%。自治体によっては、この5 %の自己負担も補助してくれるところがある。ただし、利用は、「健康保険が 適用される通院治療」に限られる。詳細は、各自治体窓口に要相談。 この制度は、絶対に、知っておいた方が良い。だが、くれぐれも、最も高額 であり、家計を圧迫しそうな"カウンセリング・ルーム"の料金は含まれないこ とは、頭の隅に置いておいて下さい。 こう読み解いてくると、 「通院する治療費が、余りにも高額で、それが"ストレス"なんてことも…」 **先ずは一息つくことから・・・ http://tinyurl.com/99bf4
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