What's New!!      2001


【1】刺殺事件:
ストーカーの49歳運転手を逮捕 長崎県警
 

2003.01.14
 長崎県警島原署は13日、別れた女性につきまとって包丁で刺し殺したとして島原市原町、運転手、川口重人容疑者(49)を殺人容疑で緊急逮捕した。川口容疑者は昨年12月、同署からストーカー規制法に基づく警告を受けていた。

 殺されたのは同市城内3、会社員、吉本ちえみさん(33)。調べでは、川口容疑者は同日午後7時50分ごろ、吉本さんの自宅アパートに押し掛け、刃渡り約20センチの包丁で吉本さんの腹など4カ所を刺し、死亡させた疑い。口論の声で近所の人が駆けつけ、ドアの下から血が流れているのに気付き通報した。

 吉本さんは自力で外に逃げ出したが、搬送先の病院で死亡。川口容疑者は包丁を持ったまま約3時間にわたって屋内に立てこもったが、署員の説得で投降した。

 同署によると、2人は以前交際していたが、別れた後も川口容疑者がつきまとい、昨年12月、吉本さんが同署に相談。川口容疑者も事実を認めたため警告を出した。その後、吉本さんからの相談はなかったという。

<毎日新聞より引用>

 

【2】ストーカー:
370回電話ファクス繰り返した男性に懲役5年
 

2003.01.22
 過去に交際していた女性の勤務先に、370回にわたり電話やファクスを繰り返したとして、偽計業務妨害罪やストーカー規制法違反に問われた東京都目黒区の会社員、刈屋剛被告(41)に対し、東京地裁は22日、懲役5年(求刑・懲役6年)を言い渡した。

 刈屋被告は、裁判中も被害女性や勤務先の関係者に手紙を出しており、松田俊哉裁判官は判決後「こういう裁判を受けている者としては相当ではない」と異例の注意をした。

 刈屋被告は「女性が行方不明になった」というビラを、実家周辺の新聞の折り込みに入れたり、暴行するなどし、過去に2度服役した。松田裁判官は「今回は勤務先も巻き込むなど、さらにエスカレートしている。公判で女性の感情を逆なでする言動を行うなど、まったく反省していない」と断罪した。

 判決後、松田裁判官から「手紙はどういう意図か」と質問を受けた刈屋被告は、無言のまま。「特に注意します」と言われても、仁王立ちのままで、頭を下げることなく閉廷した。

 刈屋被告は「恋愛感情はなく、貸した金について話し合うために電話した」などと無罪を主張したが、判決は女性供述の信用性を認め、ストーカー行為と認定した。

 判決によると、刈屋被告は昨年3〜4月、女性の会社に計370回、電話をしたりファクスを送った。さらに、01年11月と昨年1月には、東京都港区の駅で待ち伏せした。

<毎日新聞より引用>

 

【3】ストーカー:
学校に侵入、女子高生に暴行した男を逮捕 福岡
 

2003.01.24
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 福岡・南署は24日、交際を断られた女子高校生の学校にまで入り込んでストーカー行為を繰り返したとして福岡市南区若久、職業不詳、福元和也容疑者(20)を暴行容疑で逮捕した。容疑を認めている。

 調べでは、福元容疑者は22日午前10時ごろ、同市南区の高校3年の女子生徒(18)が通う博多区の高校に塀を乗り越えて侵入。食堂にいた女子生徒の右ひじをつかんで引きずり出し、肩をつかんで引っ張りまわすなどの暴行を加えた疑い。

 福元容疑者は昨年8月に女子生徒に交際を断わられてから、女子生徒の自宅の郵便物に火をつけたり、塾帰りの女子生徒を待ち伏せてつきまとうなどのストーカー行為を繰り返した。南署は昨年9月25日、女子生徒からの相談を受け行為をやめるよう警告したが、12月中旬からストーカー行為を再開していたという。

<毎日新聞より引用>

 

【4】ストーカー殺人:
両親の監督義務違反認め賠償命令 名古屋地裁
 

2003.02.04
 愛知県西尾市の県立高2年、永谷英恵(はなえ)さん(当時16歳)が99年8月、ストーカー行為を繰り返していた当時17歳の男性(20)=服役中=に刺殺され、父博司さん(52)と母恵子さん(49)が、男性と両親に計1億円の損害賠償を求めた訴訟で、名古屋地裁岡崎支部は4日、男性と両親に対し約8910万円の支払いを命じた。岩田嘉彦裁判長は「両親が男性への監督義務を怠ったと認められ、犯行発生の誘因となったことは否定できない」と両親の監督義務を怠ったことと犯行に相当の因果関係があると認定した。

 判決は、男性は当時17歳で責任能力があったと判断した。

 訴えでは、両親について、事件の約1年前に退学し、自宅の離れに閉じこもっていた男性を指導・監督せず、男性が長期間にわたって犯罪記事を収集し、犯罪に関する妄想を日記に詳細に書いていることに気づかず、監督上の不注意があったとして、犯行を阻止できなかった不法行為責任があると主張した。

 男性の両親は「親としての一般的な監督義務違反はあった」と認めたが、殺人との因果関係は否定していた。

 英恵さんは夏休み中の登校日だった99年8月9日朝、登校中の路上で刺殺され、中学の同級生だった男性が逮捕された。男性は中学3年の時に交際を申し込んで断られたことを逆恨みして殺害を計画したとして殺人罪などに問われ、名古屋地裁岡崎支部判決(00年5月)の懲役5年以上10年以下の不定期刑が確定した。

<毎日新聞より引用>

 

【5】ストーカー:
女子大生につきまとった38歳男逮捕 警視庁
 

2003.02.05
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 インターネットの出会い系サイトで知り合った女子大生につきまとい行為をしたとして、警視庁亀有署は5日、横浜市青葉区荏田西2、衣料品販売業、川崎隆男容疑者(38)をストーカー規制法違反と名誉棄損容疑で逮捕した。写真入り中傷ビラをばらまくなどしたといい、ビラまきを請け負った探偵会社経営者ら2人も名誉棄損容疑で逮捕した。

 調べでは、川崎容疑者は昨年12月から今年1月にかけ、東京都葛飾区の女子大生(23)の自宅に「援助交際で男に貢がせるのはあるまじき行為だ」などと書いた手紙を郵送したほか、千葉市若葉区西都賀2、探偵会社経営、鈴木大(とも)容疑者(32)らに女子大生宅の近隣に、写真入り中傷ビラを配布させるなどした疑い。川崎容疑者は「高額な衣料品も含め約1000万円貢いだのになびいて来なかったのでやった」などと容疑を認めている。

 同容疑者は女子大生と00年5月ごろ、出会い系サイトで知り合い、援助交際していた。正式な交際を申し込んだが断られ、約100万円の報酬で鈴木容疑者に素行調査などを依頼していた。1月には女子大生宅に約700回無言電話するなどしていた。

 女子大生は自宅に不審な手紙が届くなどしたため、昨年11月に同署に相談していた。

<毎日新聞より引用>

 

【6】殺人未遂:
ストーカー、女性宅で水銀混入 男を再逮捕 山形
 

2003.02.05
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 山形市内の30代の女性にストーカー行為を繰り返したうえ、女性宅に忍び込み、ポットなどに水銀化合物を混入させたとして、山形署は5日、山形県天童市北目3、パート従業員、今野貢被告(33)=窃盗罪で同日起訴=を殺人未遂容疑で再逮捕した。

 調べでは、今野容疑者は昨年12月下旬の深夜、女性宅に2度侵入し、電気ポットや炊飯器に水銀化合物の粉末を混入、女性と夫を殺害しようとした疑い。電気ポットの底に沈殿していた水銀化合物を女性が見つけ、同署に届け出た。体温計から取り出した水銀を使ったという。

 今野容疑者は約10年前、会合で見かけた女性に一方的に好意を寄せ、昨年11月ごろから女性宅周辺をうろつくようになった。「円満な夫婦をねたんでやった」と供述している。

 今野容疑者は1月16日、女性宅から下着を盗んだ窃盗容疑で逮捕されていた。 

<毎日新聞より引用>

 

【7】ストーカー殺人:
埼玉県に550万円支払い命令 因果関係否定
 

2003.02.26
 埼玉県桶川市で99年に起きたストーカー殺人事件で、女子大生の猪野詩織(いのしおり)さん(当時21歳)は県警が捜査を放置したために殺害されたとして、両親が国家賠償法に基づき県に約1億1000万円の損害賠償を求めた訴訟で、さいたま地裁(広田民生裁判長)は26日、県に慰謝料として550万円の支払いを命じた。県警の「捜査の怠慢」を「違法行為」と認めたが、最大の争点となった不適切捜査と殺人事件との因果関係については否定した。

 訴えによると、猪野さんは99年6月以降、元交際相手の小松和人元容疑者(当時27歳)=名誉棄損容疑で指名手配中に自殺=らに中傷ビラをまかれるなどストーカー行為を受け、上尾署に名誉棄損容疑で告訴状を提出して何度も身の危険を訴えた。しかし、同署が捜査を怠ったため、猪野さんは同年10月26日、小松元容疑者の知人の久保田祥史(よしふみ)受刑者(37)=殺人罪で懲役18年が確定=らに刺殺された。

 両親は「県警は身体・生命への危害を予見することができたが、捜査をあえて行わなかった」「捜査や身辺警護が行われれば殺害は防げた」と主張した。一方、県は「具体的な危険の事実の申告がなく、優先して捜査する義務はなかった」と反論。さらに「もし捜査が行われても、殺害が行われた可能性もある」と因果関係を否定していた。

 00年には調書改ざんが発覚し、元上尾署員3人が虚偽公文書作成・同行使罪で有罪判決を受けた。県警は調査報告書では不適切な捜査を認め、当時の本部長が「名誉棄損事件の捜査が全うされていれば(殺人事件は)避けられた可能性もある」と謝罪。だが、弁論では一転して捜査放置を否定した。

<毎日新聞より引用>

 

【8】ストーカー殺人:
「金取れないと控訴」 埼玉県警本部長が失言
 

2003.03.04
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 埼玉県桶川市で99年に起きたストーカー殺人事件の国家賠償訴訟の判決を前に、茂田忠良・県警本部長が「原告もあまりお金を取れないと『高等裁判所に控訴しましょう』となるのではないか」などと公式の会議で発言していたことが、4日分かった。県警がまとめた事件の調査報告書について「警察庁から『こんな報告書では世論は持たないぞ。警察にもっと非があったのだろう』と言われて、不確かなことまで書いてしまった」とも述べていた。

 茂田本部長が発言したのは、2月13日に県警本部で開かれた警察署協議会代表者会議。県警幹部のほか各地域の有識者らも出席していた。

 茂田本部長は4日、「ご遺族の心情などに配慮を欠いた不適切な発言を行い、調査・捜査を尽くした上で作成された調査報告書に関して不適切な発言を行ったことを深く反省しています」と陳謝。「(捜査怠慢と殺人の)因果関係が否定されると遺族が納得しないので、当然、控訴するでしょうというのが真意だった」と釈明した。警察庁の指導は「正確な真実を包み隠さず調査しなさいというものだった」と自身の発言を修正した。

 殺害された猪野詩織さん(当時21歳)の父憲一さん(52)は「非常に腹立たしい。『言われたから書いた』というのは、組織を守るため平気でうそをついたとしか思えず無責任だ。私たちが金欲しさで動いてる、としておきたかったのだろう」と話している。

 国家賠償訴訟では、さいたま地裁が2月26日、捜査怠慢を認めたが、殺人との因果関係は否定。憲一さんらは控訴した。

<毎日新聞より引用>

 

【9】ストーカー殺人:
「県警本部長の発言は遺憾」 警察庁長官
 

2003.03.06
 佐藤英彦・警察庁長官は6日の定例記者会見で、埼玉県桶川市の女子大生刺殺事件をめぐる茂田忠良・同県警本部長の発言について「遺族の心情に配慮を欠いた発言だった。遺憾に思っている」と述べた。

 また、朝日新聞が襲撃された警察庁指定116号事件が11日で時効が成立することについて、「報道機関への残忍な事件で許しがたい。(時効までは)なお数日残されている」と、最後まであきらめない意思を表明した。

<毎日新聞より引用>

 

【10】ストーカー殺人:
埼玉県控訴せず 国家賠償訴訟の判決受け入れ
 

2003.03.11
 埼玉県桶川市で99年に起きたストーカー殺人事件の国家賠償訴訟で、埼玉県側は1審判決を受け入れ、控訴期限の12日までには控訴しない方針を固めた。

 さいたま地裁で2月26日に言い渡された1審判決は、殺害された女子大生、猪野詩織さん(当時21歳)の両親側の主張を一部認め、「捜査の怠慢」を認定して県側に慰謝料など550万円の支払いを命じた。しかし、捜査怠慢と殺人事件との因果関係を否定するなど、県側の主張も認められていた。

 両親側は、判決を不服として東京高裁に控訴している。

<毎日新聞より引用>

 

【11】桶川事件:
失言の埼玉県警本部長を処分へ 国家公安委員会
 

2003.03.12
 埼玉県桶川市で99年に起きたストーカー殺人事件の国家賠償訴訟をめぐる茂田忠良・県警本部長の失言問題で、国家公安委員会は13日、茂田本部長の処分を協議する。同委員会では、県警の調査報告書の信用性に疑問を呈するなどの発言は極めて不適切との意見が出ており、訓戒などの処分を検討するとみられる。

 茂田本部長は、今年2月の警察署協議会代表者会議の席上で、「警察庁から『こんな報告書では世論は持たないぞ。警察にもっと非があったのだろう』と言われて、不確かなことまで書いてしまった」「原告もあまりお金を取れないと『高等裁判所に控訴しましょう』となるのではないか」などと発言した。

 谷垣禎一・国家公安委員長は、この発言が明らかになった直後、「被害者家族の感情にも配慮を欠いており、不適切」として、警察庁に詳しい調査と報告を求めていた。同庁は、茂田本部長から直接事情を聴き発言の真意などを調査したが、「警察への信頼性を損なう発言だった」と判断した。

<毎日新聞より引用>

 

【12】埼玉県警本部長:
処分の結論出ず ストーカー事件で失言
 

2003.03.13
 埼玉県桶川市で99年に起きたストーカー殺人事件の国家賠償訴訟をめぐる茂田忠良・県警本部長の失言問題で、国家公安委員会は13日、茂田本部長の処分問題を話し合ったが、結論は出なかった。警察庁は、国家公務員法上の懲戒処分ではなく、同庁の内規処分の長官訓戒にするなどの案を提出したが、発言が警察への信頼を損なうものだったため「処分の軽重が軽々に判断できない」として、さらに、内容を検討することになった。

 警察庁は、今月6日の同委員会で「発言は極めて不適切」との意見が大勢を占めたことから、処分内容を検討してきた。茂田本部長は本人の責任が重いため、懲戒処分も検討されたが、最終的には、発言だけで懲戒対象とするのは困難だとして、訓戒などの処分案を同委員会に提出した。しかし、処分が軽いとの見方もあるため、継続して内容を検討することにした。

 茂田本部長は今年2月、県警が作成した同事件の調査報告書について「警察庁から『こんな報告書では世論は持たないぞ。警察にもっと非があったのだろう』と言われて、不確かなことまで書いてしまった」などと発言した。

<毎日新聞より引用>

 

【13】国家公安委:
茂田・埼玉県警本部長を訓戒処分 失言問題で
 

2003.03.20
 埼玉県桶川市のストーカー殺人事件をめぐる茂田忠良・県警本部長の失言問題で、国家公安委員会は20日、茂田本部長を同委訓戒処分にした。都道府県警トップが発言で処分を受けるのは極めて異例。警察改革のきっかけになった事件でもあり、事務を補佐する警察庁に処分を任せず、同委自らが処分した。

 国家公安委は、失言について(1)遺族感情に配慮を欠く不適切な発言(2)県警が作成した同事件の調査報告書の信頼性に疑念を持たせた――として、処分を検討してきた。国家公務員法の懲戒処分は、同法に基づく命令違反などを対象としているため、該当しないと判断。本部長の任命権がある同委が、監督上の措置の中で重い処分である訓戒が妥当と結論づけた。

 過去の国家公安委訓戒は▽96年に警察庁長官狙撃事件の警備責任を問われた警視総監ら▽97年に大阪府警汚職事件で府警本部長時代の監督責任を問われた警察庁長官――などがある。

 茂田本部長は2月、地元有識者から意見を聞く警察署協議会の代表者らが集まった会議の席上で、調査報告書について「警察庁から『こんな報告書では世論は持たないぞ。警察にもっと非があったのだろう』と言われて、不確かなことまで書いてしまった」と発言。また遺族からの国家賠償訴訟に絡んで「原告もあまりお金が取れないと『高等裁判所に控訴しましょう』となるのではないか」と話した。その後、その内容を各所属長にメールで送った。

<毎日新聞より引用>

 

【14】ストーカー行為:
米歌手・ブリトニーさんと日本男性、和解
 

2003.04.18
 米スター歌手のブリトニー・スピアーズさん(21)が横浜市旭区の日本人男性(42)にストーカー行為禁止の処分を求めた申し立てで、双方は16日、和解することで合意した。スピアーズさん側は18日、ロサンゼルス地裁に求めていた処分申し立てを取り下げる。

 和解内容は明らかにされていない。

 同地裁は双方の主張が隔たっている上、男性の行為の事実認定に時間がかかるとして、2月に和解を勧告していた。

 スピアーズさん側は男性が昨年9月からスピアーズさんをつけ回し始め、ロサンゼルスの自宅などに押し掛けたと主張。男性が半径約900メートル以内に立ち入ることを禁じるよう求め、昨年12月に処分を申し立てていた。

<毎日新聞より引用>

 

【15】ストーカー:
48歳の男性逮捕 66歳女性に24年間続ける
 

2003.05.25
 埼玉県警生活安全課と蕨署は25日、同県蕨市中央3、無職、岡本博之容疑者(48)をストーカー規制法違反(つきまといなど)の疑いで逮捕した。同署は、岡本容疑者は勤務先で知り合った79年から約24年間にわたり、執ように交際を求めるなどのストーカー行為を繰り返していたとみて調べている。

 調べでは、岡本容疑者は県内に住む女性(66)に交際を求めたり、中傷する内容の手紙を東京都内に住む女性の長男方に数十通送り、3月に同署長から同法に基づく警告を受けていたにもかかわらず、今月5日と11日に、長男方に同様の手紙を郵送するなどした疑い。岡本容疑者が再度、長男方に手紙を持って現れたところを逮捕した。容疑を認めているという。

 同署によると、岡本容疑者と女性は79年、同県戸田市内の製本会社で知り合った。岡本容疑者はその後、80年に女性方への住居侵入事件を起こしたほか、自宅や親類方へ押しかけたり、電話をかけるなどのストーカー行為を続けていたという。女性が数年前に引っ越してからは新しい住所が分からず、長男方に手紙を郵送したり、持ってきたりしていたという。 

<毎日新聞より引用>

 

【16】ストーカー:
41歳男性が自殺 パトカー追跡中 佐賀
 

2003.05.31
 30日午後11時半ごろ、佐賀県唐津市内の市道から約10メートル下の水田に乗用車が転落、車の中で福岡市東区の無職男性(41)が血だらけになって倒れているのを警察官が発見した。男性は病院に運ばれたが失血死した。

 唐津署の調べでは、この男性と以前交際をしていた同県北波多村の40代の女性が今年4月、同署に「男性が自宅周辺をうろついたり、付き合わないと自殺すると電話がかかる」と相談。ストーカー規制法違反容疑で捜査していた。

 同日午後10時50分ごろ、女性が知人を通じて「近所のコンビニ店に男性がいた」と110番通報。署員が店の駐車場に止まっていた男性の車を見つけ、職務質問をしようとしたが男性は車で逃走。パトカーが追跡を始めて約20分後、男性の車が道路脇に落ちたという。

 車内に血のついたカッターナイフがあり、同署は男性が転落の前か後に自ら首や手首を切って自殺を図ったとみている。

<毎日新聞より引用>

 

【17】桶川ストーカー事件:
国賠訴訟を支援する会が発足
 

2003.05.31
 JR桶川駅前で女子大生の猪野詩織さん(当時21歳)が刺殺された桶川ストーカー事件の国賠訴訟を支援する会が31日発足し、支援者が東京都内で集会を開いた。同訴訟は6月11日、東京高裁で第1回審理が始まる。初会合には田島泰彦上智大教授(メディア法専攻)、弁護団の中山福二弁護士(埼玉弁護士会)らが呼び掛け、約50人が参加した。1審のさいたま地裁では、捜査に着手しなかった埼玉県警の怠慢と殺害との因果関係を認めなかった。これに対して田島教授は「不当な判決は一人一人の市民の権利にかかわる問題」と批判した。

 猪野さんの父憲一さん(52)は「支援する会が発足し、エネルギーをもらった」と話した。

<毎日新聞より引用>

 

【18】ストーカー:
規制法違反に問われた医師に有罪判決
 

2003.06.04
 元の交際相手の女性につきまとったとしてストーカー規制法違反などに問われた勤務医、小松嵜孝被告(31)に対し、東京地裁は4日、懲役1年6月、執行猶予4年(求刑・懲役1年6月)を言い渡した。野原俊郎裁判官は「(女性が嫌がらせを受ければ)いつかは自分を頼りにしてくれると一方的に思い込んだ。あまりに執ようで陰湿な犯行」などと指摘した。

 判決によると、小松嵜被告は所属する医大医局から派遣されたアルバイト先の病院で知り合った病院勤務の女性と交際していた。昨年6月に交際を断られると、つきまとい行為を始めた。今年4月1〜8日に13回、女性方のドア前に立って見張るなどの嫌がらせを繰り返した。

<毎日新聞より引用>

 

【19】桶川女子大生殺人:
両親、県警の責任を追及 東京高裁控訴審
 
 

2003.06.11
 埼玉県桶川市で99年10月、女子大生、猪野詩織さん(当時21歳)が殺害された「ストーカー殺人事件」で、猪野さんの両親が「県警が捜査を放置したことが殺害された原因」と主張して、県に約1億1000万円の損害賠償を求めた国家賠償訴訟の控訴審第1回口頭弁論が11日、東京高裁(秋山寿延(としのぶ)裁判長)で開かれた。

 両親側は「警察はストーカーグループによる生命・身体に対する加害行為の危険性について予見できた」と主張し、改めて県警の責任を追及した。県警側も1審同様、争う姿勢を示し、控訴する方針を明らかにした。次回は8月25日に開かれる。

 両親は遺影を抱えて東京高裁に入った。父憲一さん(52)は法廷で意見陳述し、「いつも明るく元気な娘は太陽よりも明るく家族を照らしてくれた。それが突然消え、家の中が真っ暗になった。悲しみから立ち上がれない」と心情を吐露した。そのうえで、「5カ月間、何度も上尾署に出向いて助けを求めた。しかし、警察は私たちを大きく裏切った。言い表せない深い怒りが、腹の底からわき上がる。誰もが納得できる公正な裁判をお願いします」と訴えた。

 1審・さいたま地裁は今年2月、猪野さんがストーカーグループに中傷ビラをまかれた「名誉棄損事件」について「捜査の怠慢」を認定し、慰謝料など550万円の支払いを県に命じる判決を言い渡した。しかし、殺害については「警察官が予見できたとは認められない」とし、捜査怠慢と殺害の因果関係を認めず、両親らは1審判決を不服として控訴していた。

 閉廷後、母京子さん(53)は遺品の腕時計を付けて会見し、「警察は事件を未然に防いでくれなかった。『かたきをとってあげる』という気持ちで法廷に臨んだ」と話した。

<毎日新聞より引用>

 

【20】ストーカー:
北九州市の女性を逮捕 呪いのわら人形なども押収
 

2003.06.26
 福岡県警は26日、北九州市小倉北区大田町、無職、坂口真希容疑者(29)をストーカー規制法違反(つきまといなど)の疑いで逮捕した。容疑を認めている。同法違反容疑で女性が逮捕されるのは、福岡県では初めて。

 調べでは、坂口容疑者は交際していた市内の飲食店従業員の男性(35)が4月に別れた直後から別の女性(45)と交際し始めたことに立腹。今月10日まで、2人にほぼ毎日「戻って来て」「男を返せ」などと、数百回にわたり電話を掛けたり電子メールを送った疑い。

 男性の帰宅を待ち伏せたこともあり、小倉南署が5月に計4回、電話で警告していた。自宅の家宅捜索で、女性の名前を書いて釘を刺したわら人形や、呪いの方法を書いた紙も発見、押収したという。

<毎日新聞より引用>

 

【21】ストーカー殺人:
首謀者に無期懲役求刑 さいたま地裁
 
2003.07.29
 埼玉県桶川市で99年10月、女子大生の猪野詩織さん(当時21歳)がストーカー被害に遭って殺害された事件で、殺人や名誉棄損罪などに問われた同県川口市前野宿、元東京消防庁職員、小松武史被告(37)の論告求刑公判が29日、さいたま地裁(川上拓一裁判長)で開かれた。検察側は「嫌がらせを繰り返したうえで殺害したもので、執ようで卑劣。確定的殺意に基づくことは明らか」として小松被告に無期懲役を求刑した。

 論告によると、小松被告ら4人は同年7月13日、猪野さんと交際していた小松被告の弟(当時27歳)=00年1月に北海道で自殺=と共謀し、猪野さんの自宅周辺などに中傷文書計400枚をまくなどした。さらに4人は99年10月26日午後0時50分ごろ、JR桶川駅西口前歩道で、猪野さんの胸などをナイフで刺し殺害した。

 小松被告は、猪野さん殺害について関与を一貫して否認し、無罪を主張してきた。しかし、検察側は「自己中心的な目的に基づき供述している可能性が極めて高く、信用することは到底できない」と批判した。また「首謀者として最も重い責任を負うことは明らか」とも指摘した。

 同事件では、小松被告と共謀したとされる3被告の実刑が既に確定している。実行役(38)は懲役18年、運転手役(35)は同15年、見張り役(36)は同15年とされた。また、猪野さんの両親は県警の捜査放置が原因で事件が起きたと主張し、県を相手取り約1億1000万円の国家賠償訴訟を起こしている。さいたま地裁は「捜査怠慢」を認定して慰謝料550万円の支払いを命じたが、捜査放置と事件発生との因果関係は認めず、控訴審での審理が続いている。

<毎日新聞より引用>

 

【22】ストーカー殺人:
27歳男に懲役18年判決 名古屋地裁
 

2003.08.06
 愛知県武豊町で昨年7月、飲食店アルバイトの竹内由紀さん(当時18歳)を刺殺、その姉にも重傷を負わせたとして、殺人、殺人未遂罪などに問われた同県南知多町大井北側、無職、家田和夫被告(27)に対し、名古屋地裁は6日、懲役18年(求刑・懲役20年)を言い渡した。沼里豊滋裁判長は「他人の生命を無視した身勝手な動機に酌量の余地は全くない。被害者の無念は筆舌に尽くしがたく、将来を嘱望していた周囲の者に与えた衝撃も量刑上、無視できない」と指摘した。

 家田被告は初公判で起訴事実を全面的に認めたが、その後の公判で「由紀さんに脇腹にかみつかれ、離さないので小刀を振り回したら刺さった」と述べ殺意を否認した。弁護側も過剰防衛にあたり、自首しているなどと情状酌量を求めた。

 これに対し判決は「傷の程度や凶器、被害に遭った姉の供述などから、確定的殺意が十分認められる。被告の弁解は不自然で不合理」と退けた。自首の成立は認めた。

 被告側は控訴する意向を示した。判決によると、家田被告は、客で行った飲食店で出会った由紀さんに好意を抱いたが交際を断られ、由紀さんを道連れに海に飛び込み死のうと決意、帰りを待ち伏せた。昨年7月1日午前2時10分ごろ、帰宅した由紀さんを連れ去ろうとしたが抵抗され、左胸や左ひざなどを小刀(刃渡り約12センチ)で刺して殺害。さらに、悲鳴で助けに出てきた由紀さんの姉の会社員、英里さん(24)の左腰を刺して1カ月の重傷を負わせた。

<毎日新聞より引用>

 

【23】桶川ストーカー殺人:
埼玉県が控訴 損賠判決を不服として
 
 

2003.08.25
 埼玉県桶川市で99年に起きたストーカー殺人事件は県警の捜査放置が原因だとして、被害者の女子大生、猪野詩織さん(当時21歳)の両親が県に損害賠償を求めた訴訟で、県側は25日、550万円の支払いを命じたさいたま地裁判決(今年2月)を不服として控訴した。県側は「詳細な反論や控訴理由の説明は3〜4カ月後に行う」としており、両親は「(引き延ばしを図る)県の対応は不誠実。地裁の時と同じだ。再びこういう状況で闘わなければならないのか」と怒っている。

 両親側は殺害と捜査の因果関係を否定されたことから控訴しており、同日、東京高裁で開かれた第2回口頭弁論で県側が準備に3〜4カ月かかることを表明。秋山寿延(としのぶ)裁判長は、「訴訟指揮として認められない。2カ月でできる限り主張して下さい」と迅速な対応を促した。

 民事訴訟法には、控訴された側は、期限が過ぎても控訴できるという規定がある。

<毎日新聞より引用>

 

【24】ストーカー殺人:
元交際相手を刺して放火した男に無期確定
 

2003.09.19
 以前交際していた京都府八幡市の女子専門学校生(当時19歳)を殺害したとして殺人罪などに問われた無職、葛西史明被告(31)に対し、最高裁第3小法廷(藤田宙靖裁判長)は16日付で、上告を棄却する決定を出した。1、2審の無期懲役判決が確定する。

 1、2審判決によると、葛西被告は96年10月、アルバイト先で知り合った元交際相手の女性に、よりを戻すよう迫ったが断られたため、自宅アパートに押しかけて女性を刺したうえ、灯油をまいて放火し殺害した。葛西被告は一貫して「交際はしていたが、事件に身に覚えはない」と無罪を主張していた。

<毎日新聞より引用>

 

【25】桶川ストーカー殺人:
小松被告「殺害の指示していない」
 

2003.09.27
 埼玉県桶川市の女子大生ストーカー殺人事件で、中心人物として殺人、名誉棄損罪などに問われた同県川口市前野宿、元東京消防庁職員、小松武史被告(37)の最終弁論が26日、さいたま地裁(川上拓一裁判長)で開かれた。小松被告は名誉棄損罪のほう助は認めたが、殺人罪などについては改めて無罪を主張した。判決言い渡しは12月25日。

 起訴状によると、小松被告は99年7、8月、元風俗店長ら3人(懲役15〜18年の実刑判決確定)と共謀し、猪野詩織さん(当時21歳)の自宅周辺などに中傷文書計400枚をまくなどした。さらに同年10月26日午後0時50分ごろ、JR桶川駅前で、詩織さんの胸などをナイフで刺し殺害した。

 弁護側は、詩織さん殺害の実行役3人の供述にはあいまいな点が多いと指摘。交際していた小松被告の弟(00年1月に自殺、当時27歳)が首謀者とし、「(小松被告は)殺害について指示を出していない」と主張した。

 検察側は7月、「首謀者として最も重い責任を負うことは明らか」と指摘し、小松被告に無期懲役を求刑している。

<毎日新聞より引用>

 

【26】常磐大学:
「国際被害者学研究所」を開設 大学設置は世界初
 

2003.10.01
 常磐大学(水戸市見和)は1日、犯罪被害者の比較研究などを行う「国際被害者学研究所」を学内に開設した。同大によると、常駐の研究者を置く被害者学専門研究機関が大学に設置されるのは、世界的に例がないという。2日には開設記念シンポジウムを開き、埼玉県桶川市のストーカー殺人事件などの遺族を招いたパネルディスカッションが行われる。

 同大は20年前の創立時から人間科学部内に「被害者学」講座を設けるなど、犯罪被害者らについての研究、支援に力を入れてきた。研究所では、世界各国の被害者学に関する論文や統計の収集、提供などを行い、国際的な情報発信の場を目指す。また、被害者学をテーマにしたシンポジウムや公開講座の開催や、被害者援助の専門家養成なども行う。所長は、全米被害者援助機構(NOVA)の創設にかかわった同大国際学部のジョン・ドゥーシッチ教授。ドゥーシッチ所長は「事件や事故に限らず災害など、あらゆる被害の原因や対策の研究を行い、将来的には法整備の提言もしていく」と語った。

 2日の開設記念シンポでは、「全国犯罪被害者の会」代表幹事で弁護士の岡村勲さんが基調講演するほか、桶川ストーカー事件の遺族、猪野京子さんと、山口県光市の母子殺人事件の遺族、本村洋さんらによるパネルディスカッションが予定されている。

<毎日新聞より引用>

 

【27】殺人容疑:
娘との交際トラブル?で母親と男死亡
 

2003.10.06
 6日午前11時ごろ、さいたま市浦和区瀬ケ崎1、会社社長、羽生啓さん(57)方から110番に無言電話があり、口論する声が聞こえた。浦和署員が発信元を突きとめ約1時間20分後、屋内で羽生さんの妻慶子さん(54)とパキスタン国籍で住所不定、職業不詳の男(28)が倒れているのを見つけた。2人は間もなく死亡した。同署は羽生さんの長女(26)との交際を巡るトラブルが原因で、男が慶子さんに青酸化合物とみられる薬物を注射し、自分も薬物を飲んで自殺した疑いが強いとみて、被疑者死亡のまま殺人容疑で書類送検する方針。

 調べでは、男は6日午前10時半ごろ、羽生さん方を訪れ、1階玄関付近で慶子さんと言い争いになった。長女は1階洗面所に隠れていたが、しばらくして玄関付近を見ると、慶子さんが倒れていた。男はその後、洗面所に来て、持っていた瓶の薬を飲み、倒れたという。長女は署員に発見された時、左手に手錠をかけられていた。青酸化合物が入っているとみられる注射器と瓶が、洗面所で見つかった。

 浦和署によると、長女と男は昨秋ごろから交際していた。長女は今夏、別れ話を持ち出したが、男は同意せず、1日に数十回電話をかけるなどしたという。長女は8月12日、浦和署に「自宅に来たり、嫌がらせを受けて怖い」と相談、署員が同13、14日、男に電話で警告した。その後、ストーカー行為はなくなったが、男の行方が分からなくなっていた。

 浦和署の中村正副署長は、ストーカー行為への対応について「相談から事件までの経過をよく精査して検討する」と話している。通報から発見まで1時間20分かかった点は「今後検討する事項になる」と語った。

<毎日新聞より引用>

 

【28】熊本女子大生殺害:
容疑者が1年以上ストーカー 熊本県警
 

2003.10.15
 熊本市の熊本学園大2年、米村智紗都さん(20)が奈良県の山中で遺体で見つかった事件で、死体遺棄容疑で逮捕された大阪市阿倍野区松崎町、パート従業員、金戸英樹容疑者(49)が米村さんに対し、事件の1年以上前からストーカー行為を繰り返していたことが、分かった。また、熊本県警の調べに対し、金戸容疑者は26日に殺害したことを供述したが、詳しい動機については黙秘している。

 調べでは、米村さんは高校時代にインターネットを通じて金戸容疑者とメール友達になった。メールは当初、互いに日々の出来事を伝え合ったり、金戸容疑者が米村さんの相談に乗るような内容だったが、次第に金戸容疑者から「会いたい」などとパソコンや携帯電話に頻繁にメールが届くようになった。

 米村さんは昨年春ごろ、熊本市内で金戸容疑者に会ったことがあるという。しかし、同7月、父州弘(くにひろ)さん(47)に「しつこくて怖い」と相談していた。携帯電話の番号も変えたが、間もなく突き止められたという。米村さんは友人に「『会わないとキャンパスに怒鳴り込む』と脅されている」と相談していた。

 米村さんは9月26日、午前中の講義を終え、友人に「洗濯物を干しに自宅へ行く」「3限は一緒に出ようね」と言い残し、バイクで大学を出たまま行方が分からなくなった。約1時間後の午後1時過ぎ、友人が携帯電話に電話したが、不通だったという。一人暮らしをしていたアパートには、バイクやヘルメットが残っており、一度帰宅したとみられる。争った形跡はないが、携帯電話は見つかっていない。

 県警の調べに金戸容疑者は「9月26日に熊本県内で殺した。すみませんでした」と供述しているという。

<毎日新聞より引用>

 

【29】ストーカー行為:
米人気歌手を逆提訴 接近禁止の邦人男性
 

2003.10.25
 米人気歌手のブリトニー・スピアーズさん(21)に対するストーカー行為で接近禁止処分を受けた邦人男性が23日、スピアーズさんのボディーガードから精神的苦痛を受けたとして、損害賠償を求める訴訟をロサンゼルス連邦地裁に起こした。

 男性は横浜市に住む40代の実業家。訴状によると、男性は昨年10月、ロサンゼルス市内の公道でボディーガードに銃を向けられ「多大な精神的苦痛を受けた」と主張している。請求賠償額は明らかになっていない。

 スピアーズさんは昨年12月、男性が「あなたを追いかける」などと書いた手紙や写真を送り付けたなどとして、接近禁止処分をロサンゼルス地裁に申請。地裁は今月初旬「ストーカー行為」と認定し、男性に対して、3年間にわたってスピアーズさんの約270メートル以内に近づくことを禁じた。

<毎日新聞より引用>

 

【30】桶川殺人:
主犯格の元消防士に無期懲役 さいたま地裁
 

2003.12.25
 埼玉県桶川市で99年、女子大生の猪野詩織さん(当時21歳)がストーカー被害に遭って殺された事件で、殺人、名誉棄損罪などに問われた同県川口市前野宿、元東京消防庁消防士、小松武史被告(37)に対し、さいたま地裁(川上拓一裁判長)は25日、求刑通り無期懲役を言い渡した。殺人を実行役3人に頼んだ首謀者と認定し、被告の無罪主張を退けた。猪野さんが事件前に出していた告訴の調書を改ざんした上尾署の元署員3人(懲戒免職)を含め、一連の事件で起訴された他の6人は有罪が確定しており、小松被告だけが残っていた。

 判決によると、小松被告は99年7〜8月、猪野さんから交際解消を求められた自分の弟(当時27歳)=00年1月、名誉棄損容疑で指名手配中に自殺=らと共謀し、猪野さん宅周辺などに中傷ビラ約340枚をばらまき、猪野さんの父の勤務先などにも中傷文書788通を郵送した。さらに実行役3人と共謀し99年10月26日、JR桶川駅前で猪野さんの胸や背中などをナイフで刺して殺した。小松被告と弟は現場にはいなかった。

 判決は、交際を断られた弟のために猪野さん宅に押しかけたものの、追い返された小松被告が「仕返しをしてやろう」と名誉棄損行為を繰り返した末、自分が経営する風俗店の従業員ら3人に「どうしても殺したいやつがいるんだ」「一生一度のお願い」などと殺害を頼んだと認定した。被告側は「殺害など共謀していない」と争っていた。判決言い渡しは休憩を挟んで午後まで続いた。

 実行役3人は懲役15〜18年が確定した。猪野さんは中傷ビラなどを巡り名誉棄損容疑で上尾署に告訴したが、当時の署員3人(執行猶予付き有罪確定)が調書を改ざんするなどして捜査を放置し、この間に殺人事件が起きた。

<毎日新聞より引用>

 





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